日本歴史地名大系 「槃游余録」の解説
槃游余録
はんゆうよろく
六編・付録一巻 吉田桃樹(両岡道人)
成立 初編天明八年、次編寛政元年、三編同四年、四編同五年、五編同九年、六編同一一年
自筆本 国立国会図書館
写本 国立公文書館内閣文庫ほか
解説 吉田桃樹が天明八年から寛政一二年にかけて諸国を遊歴した際の紀行文で、遊歴は東海道・畿内・山陰道・東山道・奥羽に及ぶ。寛政四年二月五日、江戸根岸の庵を出立した桃樹は、かねて親交のあった伊豆国君沢郡三津村の安田終誉宅に一〇日に到着。三津滞在中には沼津・修善寺などの名所旧跡を訪れ、四月五日には安田らとともに三津を出発して西伊豆から下田に入り、帰路は天城峠を越えて三津に戻っている。第三編がこの時の紀行文である。
活字本 「静岡県歴史の道―下田街道」(下田街道に関係する部分のみ抄録)
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報