精選版 日本国語大辞典 「構造派」の意味・読み・例文・類語 こうぞう‐はコウザウ‥【構造派】 〘 名詞 〙 近代建築家のグループの一つ。一九世紀後半~二〇世紀前半にかけて、鉄、ガラス、コンクリートなどの新しい建築材料を用いて合理的・科学的構造体を造ろうとしたものの呼称。ベーレンス、ペレー兄弟、ガルニエ、フレシネ、メラールなど。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構造派」の意味・わかりやすい解説 構造派こうぞうはstructural rationalism 19世紀末のゼツェッション運動に続いて起った,近代建築運動の一派。建築の合理的な構造を,装飾や付加物でおおい隠すことなく,積極的な表現としようとするもので,O.ワーグナー,A.ロースら,オーストリア,ドイツの建築家たちによって主張された。先駆的には 19世紀後半の,ロンドンの水晶宮,パリのエッフェル塔などがあげられるが,20世紀に入ると,T.ガルニエ,P.ベーレンス,E.フレシネなど,各国の建築家たちがおのおの独自に発展させており,特定の一流派というより,合理的構造を強調する建築家の総称と考えられるようになった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by