標準誤差(読み)ひょうじゅんごさ(その他表記)standard error

翻訳|standard error

日本大百科全書(ニッポニカ) 「標準誤差」の意味・わかりやすい解説

標準誤差
ひょうじゅんごさ
standard error

統計母集団からとられたある大きさ(数)の標本に基づいて、ある統計量(たとえば平均値)をつくった場合、その分布の標準偏差のこと。その標本統計量の真の値(母集団の平均値)に対する誤差(これを標本誤差という)は、分布が正規分布となる場合、標準偏差を超える確率はおよそ30%であり、その2倍を超える場合は5%以下となる。このように標本統計量の標準偏差は、真の値との誤差の基準となるため、標準誤差とよばれる。

 計量経済学においては、線形モデルの係数を最小二乗法を用いて推定した場合、確率攪乱(かくらん)項が正規分布をするとの仮定の下で、係数推定量は真の係数を平均値として有する正規分布に従うことになるため、その標準偏差(実際には、その係数推定量の不偏分散の平方根)を標準誤差とよんで、推定された係数の有意性を検証する一つの方法として用いている。

[高島 忠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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