横倉古墳群(読み)よこくらこふんぐん

日本歴史地名大系 「横倉古墳群」の解説

横倉古墳群
よこくらこふんぐん

[現在地名]角田市横倉 前沖・卯ノ崎・左関

阿武隈高地から東の角田盆地へ延びる丘陵の一つ、角田市街地の北西に位置する横倉丘陵に立地する。古墳群の存在は古くから知られており、実地踏査により詳しい分布が調査され六十数基が確認されていた。その後現状確認の分布調査が行われ、保存や破壊の状況が調べられ、新たに発見されたものもつけ加えられた。現在四十数基が残る。前方後円墳として明らかなものは、主墳ともいえるよしうち古墳である。主軸長約六六メートルで前方部が撥状に開き、伊具いぐ盆地内で最大の規模を誇る。そのほかは直径二〇―三〇メートルの円墳が主体を占めるが、前方後円墳状や方墳状のものも幾つかある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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