横川香芳谷(読み)よかわかぼうだに

日本歴史地名大系 「横川香芳谷」の解説

横川香芳谷
よかわかぼうだに

樺瓦谷とも。横川中堂北方にあり、地蔵本尊とする青蓮しようれん堂を谷の本堂とする。現存するのは日蓮修学の定光じようこう(旧華光坊・浄光院)とその奥の滝尾たきお権現社のみ。定光院は日蓮在住当時は華光坊とよばれ、境内に日蓮の石塔が建てられる。滝尾社は阿弥陀仏を本地とする田心姫神を祀る神社で、寛文八年(一六六八)定光院住持の覚深が建立したと伝える(山門堂舎由緒記)。また香芳谷より約一キロ半ほど北方の横川枝よかわし峯と称する地には良源が求聞持法を成就したという霊場、高日山虚空蔵堂があったといわれる(比叡山堂舎僧坊記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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