橋本鶏二（読み）ハシモト ケイジ

20世紀日本人名事典

橋本 鶏二
ハシモト ケイジ

昭和期の俳人 「年輪」主宰。

生年

明治40(1907)年11月25日

没年

平成2(1990)年10月2日

出生地

三重県上野市小田

本名

橋本 英生(ハシモト ヒデオ)

学歴〔年〕

高小

主な受賞名〔年〕

俳人協会賞(第21回)〔昭和56年〕「鷹の胸」

経歴

病弱であったため学校にはほとんど行かず、15〜16歳頃、近所の子供を集め謄写版で俳句冊子を作る。昭和17年頃、高浜虚子に師事し、19年長谷川素逝に兄事する。21年「桐の葉」を復刊、のち「桐の花」つづいて「鷹」と改題。24年「牡丹」と合併して「雪」を主宰。このころより1年の半分近くを旅で暮らし、32年名古屋で「年輪」を創刊し、主宰。33年波多野爽波、野見山朱鳥、福田蓼汀と四誌連合会を結成。55年郷里の上野市に転居。「ホトトギス」同人。「年輪」「松囃子」「山旅波旅」「花袱紗」「鳥襷」「汝鷹」「鷹の胸」などの句集のほか、「俳句実作者の言葉」「素逝研究・砲車扁」「随筆歳時記」などの著書がある。鷹の秀句が多く、“鷹の鶏二”と呼ばれた。没後「橋本鶏二全句集」が刊行された。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

橋本鶏二 はしもと-けいじ

1907－1990　昭和時代の俳人。
明治40年11月25日生まれ。大正13年から高浜虚子に師事し,「ホトトギス」に投句。昭和32年句誌「年輪」を創刊,主宰する。56年句集「鷹の胸」で俳人協会賞を受賞した。「中日俳壇」の選者。平成2年10月2日死去。82歳。三重県出身。本名は英生(ひでお)。句集に「年輪」「汝鷹(なたか)」など。
【格言など】一心に仕事向日葵(ひまわり)神に向く(「汝鷹」)

出典　講談社