橋雲寺(読み)きよううんじ

日本歴史地名大系 「橋雲寺」の解説

橋雲寺
きよううんじ

[現在地名]岩木町植田 山下

植田うえだ集落の西約〇・五キロ、愛宕あたご山の麓にある。愛宕山と号し真言宗智山派。本尊勝軍地蔵菩薩。

慶長六年(一六〇一)初代藩主津軽為信により浅瀬石あせいし(現黒石市)に勧請された愛宕山大権現(勝軍地蔵堂)別当寺として建立された(津軽一統志、愛宕大権現縁起)。愛宕山大権現の信仰は最勝さいしよう(現弘前市)六世眼尊の勧めによるもので、当寺の開基も眼尊である。同一四年二代藩主信枚が現在地へ移し、四代藩主信政が堂社を修復した。「津軽一統志」によれば当寺には寺領一〇〇石が与えられ、衆徒修験にも大泉坊八石、宝山坊七石、金蔵院五石、南光坊九石、杉本坊五石、善光院八石が与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android