橒木(読み)きさのき

精選版 日本国語大辞典 「橒木」の意味・読み・例文・類語

きさ‐の‐き【橒木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物こがねやなぎ(黄金柳)」の異名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  3. 木目模様のある板。ものを塗ってない白木の板。
    1. [初出の実例]「きさのきに、鉄(くろがね)の脚つけたる槽(ふね)四つたて竝(な)めて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)

きさ‐き【橒木】

  1. 〘 名詞 〙 色などが塗ってなく、木目(もくめ)がはっきりとあらわれている木材。しらき。
    1. [初出の実例]「厨子、つくゑ等のしらきなるをきさきとも、きさえとも云ふは」(出典:塵袋(1264‐88頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android