日本歴史地名大系 「橘浦」の解説
橘浦
たちばなうら
- 徳島県:阿南市
- 橘浦
〔中世〕
文安二年(一四四五)の「兵庫北関入船納帳」に橘とみえ、当地を船籍とする船舶が同年八月から一一月にかけて奈良東大寺領の摂津兵庫北関に合計三回入港している。積載品目・数量は八月一一日入港分は榑一六〇石、九月二〇日分は榑一二〇石、一一月一五日分は榑一五〇石で、その積載合計は榑四三〇石となる。また同帳記載の橘船の船頭欄に「宍咋形部四郎枝舟歟」「海部介兵衛舟」と注記され、橘船の一部は
〔近世〕
天正一八年(一五九〇)に最初の検地が行われ、反別一八町一反余・三三石余が打出された(橘浦村史)。慶長二年(一五九七)の分限帳に中村藤兵衛知行分として
橘浦
たちばなのうら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報