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機能局在論 きのうきょくざいろんlocalization theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

機能局在論
きのうきょくざいろん
localization theory

人間や動物の行動を支えているいろいろな機能を受け持つ中枢が,大脳の特定の部分にそれぞれ存在しているという考え方。たとえば,種々の感覚刺激を知覚する中枢は感覚野と呼ばれる部分に存在し,視覚,聴覚などそれぞれの感覚とそれを担う脳での領域との対応などが明らかにされている。このため特定部位に脳障害を受けると,その部分が受け持っている機能が障害 (失語失認など) を受けることになる。近年,脳の部分的な働きを可視化する機能的 MRI (磁気共鳴画像 ) で,機能と脳の部分の対応についての研究が進んでいる。しかし,局在論が万能であるわけではなく,実際の臨床ではかなり広範囲にわたって大脳に損傷を受けたにもかかわらず,まったく障害が生じない場合もある。あるいは,症状が重くても十分に機能が回復するような可塑性の問題もある。たとえば,意識の問題などもあり,局在論は脳における人間の情報処理過程を完全に説明するものではない。局在論と対立するものは,全体論と呼ばれる。

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