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感覚野 かんかくやsensory area

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

感覚野
かんかくや
sensory area

感覚領ともいう。大脳皮質に存在し,感覚に関与している部分。皮膚感覚深部感覚などの体性感覚野大脳の中心後回に,聴覚野側頭葉に,視覚野後頭葉に,そして嗅覚野はその付近に,味覚野は体性感覚野と嗅覚野の中間にある。これらを1次感覚野という。それぞれの1次感覚野に隣接して2次感覚野が存在し,1次感覚野で受容された感覚を分析,結合し1次感覚野よりもやや複雑な結合された感覚として認識する。

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デジタル大辞泉の解説

かんかく‐や【感覚野】

大脳皮質頭頂葉中心溝の後ろ側の細長い部分。皮膚からの刺激を感覚神経を通して受け、感覚を生じる場所。上から、下肢・胸腹部・上肢・頭部の順に対応する部位が並ぶ。感覚領。→運動野連合野

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世界大百科事典 第2版の解説

かんかくや【感覚野 sensory cortex】

皮質の中で感覚伝導路を介して末梢の感覚器(または感覚受容器)から直接的に投射を受けている場所を第一次感覚野または感覚投射野といい,狭義の感覚野はこれを指す。そのまわりに二次的な投射を受ける感覚周辺野があり,広義の感覚野はこれを含む。最近では感覚周辺野がそれぞれ数個の独立の領域に分かれていることが知られている。 五感のうち,視覚,聴覚,体性感覚の投射野は小さな顆粒細胞が密集して特有の細胞構築をしていて,顆粒皮質または塵皮質と呼ばれている(エコノモのOC,TC,PC野に相当)。

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大辞林 第三版の解説

かんかくや【感覚野】

大脳皮質を機能上から区分した場合の領域の一つ。感覚性の刺激を受理する終着部位。感覚領野。感覚領。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

感覚野
かんかくや

大脳皮質において感覚のインパルスが最初に到達する部分をいう。外界あるいは体内からのさまざまな感覚に関する情報は、嗅覚(きゅうかく)を除いては、すべて視床に中継されたのち、感覚野(感覚領)あるいは知覚野(知覚領)ともよばれる部位に送られる。この部位は、感覚情報を受容する大脳皮質の特定な領域で、感覚の種類によって局在性がある。たとえば、皮膚からの感覚(触覚、温覚、痛覚)や深部感覚(圧覚、筋覚)を受容する部分を体性感覚野といい、ヒトでは中心溝のすぐ後方の頭頂葉にある中心後回がこれにあたる。また、視覚、聴覚、味覚を受容する大脳皮質の部分をそれぞれ視覚野、聴覚野、味覚野とよび、大脳皮質のなかではおのおのの機能の局在性がはっきりしている。視覚野は後頭葉の鳥距溝を囲む領域、聴覚野は側頭葉の外側溝のところにある横側頭回の部分、味覚野は体性感覚の領域の後下部に接した部位にある。
 これらさまざまの感覚情報は大脳皮質で感受されると意識に上ると考えられるが、嗅覚の場合は、その受容部位が大脳辺縁系のいわゆる嗅脳とよばれる部分で、新皮質ではないとされる。しかし、高度な嗅覚情報(においの好みなど)は大脳辺縁系から視床を経由して前頭葉前野に送られ、ここで処理されることが判明した。
 さらに、ヒト以外の哺乳(ほにゅう)動物においても感覚野の局在性が大脳皮質に証明されており、ヒトと相同の領域がそれぞれの感覚野に相当している。感覚情報を直接受容する大脳皮質を一次感覚野というが、その近くには二次、三次の感覚野があり、感覚情報の統合を行うと考えられている。[新井康允]

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世界大百科事典内の感覚野の言及

【連合野】より

…大脳皮質(新皮質)の中で感覚野と運動野のいずれにも属さない領野をいい,高次の精神機能に関係すると考えられている。フレクシヒPaul E.Flechsig(1847‐1929)が髄鞘発生の研究から見いだした区分である。…

※「感覚野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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