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磁気共鳴画像 じききょうめいがぞうmagnetic resonance imaging; MRI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁気共鳴画像
じききょうめいがぞう
magnetic resonance imaging; MRI

生体を強磁場の中に置き,主としてプロトン (水素原子核中の陽子) の核磁気共鳴 (nuclear magnetic resonance; NMR) を利用し,コンピュータを用いた画像診断法である。プロトンを強い磁場の中に置くとちょうどコマのような回転運動を行う。回転しているプロトン (スピン) にその回転と同じ周波数の電波をかけると,スピンを磁場の方向に逆らって動かすことができる (核磁気共鳴) 。電波が切られて,このスピンが元の状態に戻るとき,組織や病変によってその戻り方 (緩和時間) に違いがある。 MRIのもとになっている信号強度は生体内の組織の緩和時間の違い,水素原子の密度・流速により左右される。 1971年に R.ダマディアンが悪性腫瘍 (しゅよう) の映像化の可能性を示して以来,装置の急速な開発が進められ,MRIの特徴である高いコントラスト能に加えて,CTにも匹敵する空間分解能を有する画像が作られるようになった。臨床的適応としては,心・血管系を立体的に把握することができ,血流状態や壁運動異常を知ることもできる。ただ,撮影に長時間を要し,強力な磁石の中に入るので,手術により人工弁,クリップ,人工ペースメーカーを有した患者には使用できない。また脳梗塞 (こうそく) や脳浮腫 (ふしゅ) などの診断・検査にも威力を発揮している。

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