檀施(読み)だんせ

精選版 日本国語大辞典 「檀施」の意味・読み・例文・類語

だん‐せ【檀施】

  1. 〘 名詞 〙 僧に金銭品物を施し与えること。布施寄進。また、その人。檀越(だんおつ)施主
    1. [初出の実例]「長者、瑞喜のなみだをながして、宝をおしむ事なくて、檀施を行ずるとこそ侍りけれ」(出典:九冊本宝物集(1179頃)八)
    2. [その他の文献]〔剪燈余話‐聴経猿記〕

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普及版 字通 「檀施」の読み・字形・画数・意味

【檀施】だんせ

布施。

字通「檀」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の檀施の言及

【檀那】より

…サンスクリットdānaの音訳で,布施の意。梵語と漢語を合わせて檀施とも記す。また布施する人を意味する檀越dāna‐patiと混用され,寺院や僧尼に衣食住を施与する信者を,僧の方から檀那,檀越(だんおつ)という。…

【布施】より

…サンスクリットdānaの訳で,音訳は檀那である。両語を合わせて檀施ということがあり,布施する者を檀那檀越(だんおつ),檀家ということもある。仏や僧や貧窮の者に衣食を施与することで,仏道修行では無欲無我の実践である。…

※「檀施」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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