普及版 字通 「欒」の読み・字形・画数・意味
欒
23画
[字訓] おうち・ざぼん
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 形声
声符は(らん)。〔説文〕六上に「に似たるものなり」とあって、「おうち」の木をいう。また「禮に、天子はを樹ゑ、侯は柏、大夫は欒、士は楊」とする。緯書の〔礼緯含文嘉〕の説である。〔白虎通、墳墓〕に士は槐(かい)、庶人は楊柳を植えるという。〔説文〕にいう楊は、槐の誤りであろう。朱欒・香欒はザボン。鐘の下辺の両端を欒といい、左欒に鸞鳳(らんぽう)を刻することが多い。
[訓義]
1. おうち。
2. ザボンの類。
3. 柱上の肱木(ひじき)。
4. 鐘の両欒。
5. まるい。
6. やせる、やせたさま。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕欒 語抄に云ふ、木欒子、无久禮邇之乃(むくれにしのき)〔名義抄〕欒 ムキレムシノキ/木欒子 ムクレニジノキ
[熟語]
欒▶・欒子▶・欒欒▶・欒櫨▶
[下接語]
香欒・朱欒・団欒・檀欒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報