次第司(読み)シダイシ

精選版 日本国語大辞典 「次第司」の意味・読み・例文・類語

しだい‐し【次第司】

  1. 〘 名詞 〙 朝廷儀式、特に祭や行幸啓などの時に、道の往来や行列などに乱れがないように事務をつかさどった役。前後の別がある。
    1. [初出の実例]「しだいし二人事を行なひつつ、女御の君の御車の次には、御匣殿、人だまひ、さながら立つ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「むかしみける人、かものまつりのしだいしにいでたちてなんまかりわたるなどいひ侍りければ」(出典:新古今和歌集(1205)恋五・一三九七・詞書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android