デジタル大辞泉 「御匣殿」の意味・読み・例文・類語 みくしげ‐どの【▽御×匣殿/▽御×櫛×笥殿】 1 内裏の貞観殿じょうがんでんの中にあり、内蔵寮で調進する以外の天皇の衣服などの裁縫をする所。2 《「御匣殿の別当」の略》御匣殿の女官の長で、上﨟女房がなる。貞観殿の異称。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「御匣殿」の意味・読み・例文・類語 みくしげ‐どの【御匣殿・御櫛笥殿】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 平安時代、宮中の貞観殿(じょうがんでん)の中にあった、女蔵人(にょくろうど)などのいる所。内蔵寮で作る以外の御服を裁縫したり調えたりした。また、貴人の家で装束の裁縫をする所をもいう。[初出の実例]「仍仰二大蔵一行二御服料一、令二御匣殿一裁二縫之一」(出典:醍醐天皇御記‐延喜一〇年(910)一二月一一日)② 「みくしげどの(御匣殿)の別当」の略。[初出の実例]「みくしげ殿する人、御前にて、はからひ定む」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)[ 2 ] 「じょうがんでん(貞観殿)」の別称。〔二十巻本和名抄(934頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の御匣殿の言及 【貞観殿】より …南は常寧殿と渡廊でつながっている。一名,御匣殿(みくしげどの)ともいわれていた。東は宣耀殿,西は登花殿に反(そり)橋でつながっている。… ※「御匣殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by