正し(読み)マサシ

デジタル大辞泉 「正し」の意味・読み・例文・類語

まさ・し【正し】

[形シク]
事実のとおりである。本当だ。
「かく恋ひむものとは我も思ひにき心のうらぞ―・しかりける」〈古今・恋四〉
確かだ。確実だ。
「―・しう在位の時、さやうの事は後代のそしりなるべしとて」〈平家・六〉
間違いなくそのものである。→まさしく
「―・しい太上法皇の王子を討ち奉るだにあるに」〈平家・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「正し」の意味・読み・例文・類語

ただし【正・糺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ただす(正)」の連用形名詞化 ) (役人による)とりしらべ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「六郎成清の正(タダ)しにて、近常が種なるよし相わかり」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)四)

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