六訂版 家庭医学大全科 の解説
正中頸嚢胞、側頸嚢胞・瘻
せいちゅうけいのうほう、そっけいのうほう・ろう
Median cervical cyst, Lateral cervical cyst, Lateral cervical fistula
(のどの病気)
どんな病気か
正中頸嚢胞とは、胎生期に甲状腺ができる時、のどと甲状腺をつないでいた管の一部が退化せずに残り、袋を形成したものです。
側頸嚢胞とは、胎生期のえらのようにみえる
症状の現れ方
正中頸嚢胞も側頸嚢胞も、通常は出生時から症状があることはなく、ほとんどはある年齢になってから、頸部のはれに気がついて初めて診断されます。正中頸嚢胞では多くの場合、頸部上方の正中部にはれが生じます。なかにたまった液の量により、硬さはいろいろです。つばを飲むと上下に動くことが特徴です。デルモイドシストといわれる嚢胞や、
側頸嚢胞は、
治療の方法
いずれも手術による治療が必要です。嚢胞の頻回の
谷垣内 由之
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報