正見(読み)ショウケン

デジタル大辞泉 「正見」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けん〔シヤウ‐〕【正見】

仏語八正道の一。正しく真実を見ること。四諦したい道理を正しくとらえた見解

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精選版 日本国語大辞典 「正見」の意味・読み・例文・類語

しょう‐けんシャウ‥【正見】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。八正道の一つ。有、無の偏見をはなれた正しい見解。仏教の正しい道理を自覚した見解。
    1. [初出の実例]「正見の者は傍にありと見えたり」(出典:栂尾明恵上人遺訓(1238))
    2. [その他の文献]〔勝鬘経‐顛倒真実章〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正見」の意味・わかりやすい解説

正見
しょうけん

釈尊が悟りにいたるための正しい実践行として説いた八正道の第1。釈尊の教法に関して誤りのない正しい見解,思想。残りの七正道もすべてこの正見を目指す。

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世界大百科事典(旧版)内の正見の言及

【仏教】より

…(4)道諦(どうたい) この,苦の滅を達成するために実践すべき正しい道で,8項ある(八正道(はつしようどう))。すなわち,(a)正しい物の見方(正見),(b)正しい心のもち方(正思),(c)正しい言葉遣い(正語),(d)正しい行動――不殺生,不偸盗などの戒を守る(正業),(e)正しい生活(正命),(f)正しい努力精進(正精進),(g)正しく教えを憶念する(正念),(h)正しい禅定の修習(正定)。 以上の四諦は苦因→苦,道の実践による苦因の滅→苦の滅という2種の互いに相反する方向の因果関係を含む。…

※「正見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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