此れ体(読み)コレテイ

デジタル大辞泉 「此れ体」の意味・読み・例文・類語

これ‐てい【×此れ体/是体】

このようなようす・姿。この程度
人魚といふなるは、―の物なるにや」〈著聞集・二〇〉
この程度の者。これしきの者。相手を侮っていう。
「―に御太刀を合はされんは勿体もったいなし」〈浄・孕常盤

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精選版 日本国語大辞典 「此れ体」の意味・読み・例文・類語

これ‐てい【此体・是体】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事外見が、示されたものとほぼ同じであること。このような状態。この程度。
    1. [初出の実例]「人魚といふなるは、これていの物なるにや」(出典:古今著聞集(1254)二〇)
  3. 身分勢力が、とるに足りない者。この程度の者。これしきの者。
    1. [初出の実例]「是ていに御太刀を合されんは勿体なし、下拙こなし申さんと面も振らず斬りかくる」(出典:浄瑠璃・孕常盤(1710頃)一)

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