武漢三鎮(読み)ブカンサンチン

精選版 日本国語大辞典 「武漢三鎮」の意味・読み・例文・類語

ぶかん‐さんちん【武漢三鎮】

  1. 中国の武昌・漢口・漢陽三都市の総称。現在は統合されて武漢市を構成している。

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旺文社世界史事典 三訂版 「武漢三鎮」の解説

武漢三鎮
ぶかんさんちん

中国の長江中流(湖北省),漢水 (かんすい) との合流点にある武昌・漢陽・漢口三都市の総称
武昌・漢陽は天然要害に築かれた古来の城市,漢口は沖積地に発達した新開地(商港)である。水陸交通の要衝として発展し,武昌は辛亥革命発祥地であり,漢陽は清末期に製鉄所が建設された。現在,三市は合併して武漢市を構成。

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世界大百科事典(旧版)内の武漢三鎮の言及

【漢口】より

…中国,湖北省東部の大都市。武昌,漢陽とともに武漢市を形成し,いわゆる武漢三鎮の一つである。漢水が長江(揚子江)に流入する北岸に位置する。…

【漢陽】より

…中国,湖北省東部の重要都市。漢水が長江(揚子江)に流入する南岸にあり,いわゆる武漢三鎮の一つ。現在は武昌,漢口とともに武漢市となっている。…

【武漢】より

…長江(揚子江)と漢江の合流点に位置し,武昌,漢陽,漢口の3都市を合併して成った。古くはこの三つを併せて武漢三鎮と称され,交通の要衝でもあったので群雄必争の地となった。清末張之洞の努力で近代都市の基礎が固められ,新中国成立後,1957年には武漢大鉄橋の完成や,武漢鉄鋼コンビナートの建設により,華中における一大工業基地として発展している。…

※「武漢三鎮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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