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武昌 ブショウ

世界大百科事典 第2版の解説

ぶしょう【武昌 Wǔ chāng】

中国,湖北省東部の都市。漢陽漢口とともに武漢市を形成し,湖北省の省都である。漢水河口の対岸,長江(揚子江)の東岸に位置する。三国時代に呉の孫権がここに夏口城を築き,のち武昌郡の治所となった。晋が汝南県を置き,南朝宋も汝南県を置いた。隋は江夏県とし,唐では武昌軍節度使の駐地となり,五代,宋には鄂(がく)州,元では武昌路,明・清では武昌府の治所となり,明の湖広省,清の湖北省の省都とされた。この地は長江中流の要衝で,水上交通の一中心でもあったので,古来から南北勢力必争の地となったが,ことに宋末1259年(開慶1),モンゴルのフビライはこの地を包囲し,一挙に宋を滅ぼそうとした鄂州の役は有名である。

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大辞林 第三版の解説

ぶしょう【武昌】

武漢市の一地区。長江南岸に位置し、もと独立の都市。三国時代からの要衝地。ウーチャン。 → 武漢

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

武昌
ぶしょう / ウーチャン

中国中部、湖北(こほく)省の省都武漢(ぶかん)市の市轄区。同省中東部の長江(ちょうこう)(揚子江(ようすこう))南岸に位置する。人口105万6137(2015)。三国時代に孫権(そんけん)が築いた夏口城(かこうじょう)に始まり、晋(しん)の初めに沙羨(さい)県が設けられ、隋(ずい)以降、江夏(こうか)県となった。また隋・唐・宋(そう)代に鄂州(がくしゅう)または江夏郡の治所も置かれたが、元代には武昌路、明(みん)・清(しん)代には武昌府とよばれ、湖広省の省都であった。1949年、市街地は武漢市の一部となったが、農村部は武昌県として残った。武昌県は1995年に区制施行し、江夏区となった。
 辛亥(しんがい)革命が始まった地で、現在は青山(せいざん)区の武漢鋼鉄のコンビナートをはじめ多くの工場が建ち並ぶ。武漢大学など高等教育機関も多く、区内の教育研究機関の密集度は北京(ペキン)市海淀(かいてい)区に次ぐ。李白(りはく)の詩に歌われた黄鶴楼(こうかくろう)(1985年再建)や辛亥革命武昌起義記念館などの観光名所がある。なお、三国時代以降清末までの武昌県は、今の鄂州(がくしゅう)市にあたる。[河野通博・編集部]

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世界大百科事典内の武昌の言及

【武漢】より

…人口449万(1994),面積2746km2。長江(揚子江)と漢江の合流点に位置し,武昌,漢陽,漢口の3都市を合併して成った。古くはこの三つを併せて武漢三鎮と称され,交通の要衝でもあったので群雄必争の地となった。…

※「武昌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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