すべて 

武田元信(読み)たけだ・もとのぶ

朝日日本歴史人物事典 「武田元信」の解説

武田元信

没年:大永1.12.3(1521.12.31)
生年:康正1(1455)
室町時代の武将。国信の次男。伊豆守,のち大膳大夫。延徳2(1490)年,兄信親はすでに亡く,父の死により若狭(福井県)守護職を継ぐ。文亀2(1502)年室町幕府相伴衆に列し,大永1(1521)年守護としては破格の従三位に上るなど,管領細川氏の後援もあって幕府内の地位は高かった。一方,国許では文亀2年に重税反対一揆で一族が殺され,重臣逸見氏が丹後(京都府)守護代と結んで背くなど領国経営に苦しんだ。永正14(1517)年,丹後に出兵し加佐郡併合。犬追物や文芸に長じ,三条西実隆ら文化人との親交もみられる。小浜仏国寺を建立した。<参考文献>『小浜市史/通史編』上

(河村昭一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「武田元信」の解説

武田元信 たけだ-もとのぶ

?-1521 室町-戦国時代の武将。
武田国信の次男。延徳2年若狭(わかさ)(福井県)守護職をつぎ,将軍足利義稙(よしたね)・義澄につかえる。騎射や文芸にすぐれ,三条西実隆,宗祇(そうぎ)らとまじわった。若狭武田氏は元信のとき最盛期をむかえる。大永(たいえい)元年12月3日死去。幼名は彦次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

すべて 

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android