歩荷(読み)ボッカ

デジタル大辞泉 「歩荷」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐か【歩荷】

荷物を背負って山越えをすること。特に、山小屋などに荷上げをすること。また、それを職業とする人。「歩荷道」 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「歩荷」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐か【歩荷】

  1. 〘 名詞 〙 荷物を背負って運ぶ人。特に、山で荷物を担いで運ぶのを仕事とする人。

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改訂新版 世界大百科事典 「歩荷」の意味・わかりやすい解説

歩荷 (ぼっか)

背負い運搬業者のこと。人がみずから荷を負うもので,陸上の輸送機関としてはもっとも原初的な形態である。語源については諸説があるが,歩荷(かちに)を音読したものではないかとする説が有力である。古代・中世においては物資輸送の主力として活躍したが,近世には畜力輸送機関にその座を譲り,活動の場は牛馬の通えぬ山間地帯や積雪地帯に限られるようになった。中部山岳地帯では,つい近年までその姿が見られた。物資の運搬は,背負ばしごと荷杖を用いて行った。少し歩いては立ったまま息を入れ,また歩く,というのが歩行の要領とされ,荷杖はその際背負ばしごの重量を支えて肩の力を抜けるようにするための用具である。輸送物資は,海から山へ行くときは塩や魚などが,その逆のときは麻やタバコなどが,主なものとされていた。必ずしも専門の業者ばかりではなく,農間余業に行うものも多かった。また,男だけとは限らなかった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歩荷」の意味・わかりやすい解説

歩荷
ぼっか

軽子」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の歩荷の言及

【塩】より

…塩は食塩とも呼ばれるが,化学的には塩化ナトリウムNaClと呼ばれ,ナトリウムイオンと塩素イオンとが規則正しく配列した無色透明の正六面体の結晶で,へき開性もある。製法により結晶の外形も不定形になり,色相も種々の色を呈する。比重は2.2程度,モース硬度は2~2.5,融点は800℃付近,沸点は1440℃,飽和食塩水の氷点は-21℃である。水に対する溶解度は,温度によりほとんど変わらず,20℃で26.4%,100℃で26.9%である。…

※「歩荷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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