歪形(読み)イビツナリ

デジタル大辞泉 「歪形」の意味・読み・例文・類語

いびつ‐なり【×形】

[名・形動]
いびつ2㋑」に同じ。
「―の切溜きりだめ(=箱)を、大海ざぶりとゆすいで」〈鏡花・草迷宮〉
いびつ2㋒」に同じ。
「望みがかなうたら、礼はきっと―でするわい」〈浄・歌祭文

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精選版 日本国語大辞典 「歪形」の意味・読み・例文・類語

いびつ‐なり【歪形・飯櫃形】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いいびつなり(飯櫃形)」の変化した語 )
  2. ( 形動 ) =いびつ(歪)
    1. [初出の実例]「つねのいびつなりの花瓶、古銅の物に華立てられて」(出典:御飾記(1523))
  3. いびつ(歪)
    1. [初出の実例]「礼はきっと、飯櫃形(イビツなり)でするはい」(出典浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)座摩社)

いがみ‐なり【歪形】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ゆがんだ形。かっこうのゆがんでいるさま。
    1. [初出の実例]「袴もいがみなりに仕立るのも、みんなあなたへの心中だて」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一三)

いびつ‐がた【歪形】

  1. 〘 名詞 〙いびつ(歪)

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