精選版 日本国語大辞典 「死一倍」の意味・読み・例文・類語 しに‐いちばい【死一倍】 〘 名詞 〙 親が死んで遺産を相続したら、元金を倍にして返すという条件の証文を入れて借金すること。また、その借金や証文。江戸時代、借金手形による貸借は法令で禁止されていたが、主として大坂の富豪の道楽むすこなどがひそかに利用した。しいちばい。[初出の実例]「死一倍をなせ金衣鳥 耳いたき子共衆あるべく候 呉竹のよこにねる共ねさせまひ〈由平〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例