呉竹(読み)クレタケ

デジタル大辞泉 「呉竹」の意味・読み・例文・類語

くれ‐たけ【呉竹】

中国から渡来した竹の意》ハチク別名

ご‐ちく【呉竹】

胡竹こちく」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「呉竹」の意味・読み・例文・類語

くれ‐たけ【呉竹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くれ」は中国伝来の意を表わす語 )
  2. 植物はちく(淡竹)」の異名
    1. [初出の実例]「壱枚漆埿 茎呉竹形、端銀継」(出典:大和法隆寺文書‐天平宝字五年(761)一〇月一日・法隆寺縁起并資財帳)
    2. 「淡竹 一名緑 和名久礼多介」(出典:本草和名(918頃))
  3. 香木の名。分類は羅国(らこく)と真南賀(まなか)の二種がある。

呉竹の語誌

通説では「本草和名」にいう淡竹(はちく)。「和名抄」では竹のことという。中国産だが、早くから渡来し、火(ひとり)や杵・臼・箕などの柄の材料となったらしい。観賞用にも植えられ、清涼殿の東庭のものが有名。「枕草子」にはこの竹が晉の王子猷に愛され「此君」と呼ばれた故事があげられている。


ご‐ちく【呉竹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国から伝来した竹の一種。くれたけ。
    1. [初出の実例]「唐蘆岸古何春露〈略〉呉竹籬荒只暮煙」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)七・於香椎宮賦所見之事〈釈蓮禅〉)
  3. こちく(胡竹)

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デジタル大辞泉プラス 「呉竹」の解説

呉竹

山形県酒田市、小松屋が製造・販売する銘菓。庄内浜で採取された青海苔入りの小豆羊羹。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「呉竹」の解説

呉竹 (クレタケ)

植物。イネ科の多年生常緑竹,園芸植物,薬用植物。ハチクの別称

呉竹 (クレタケ)

植物。イネ科の竹,園芸植物,薬用植物。マダケの別称

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世界大百科事典(旧版)内の呉竹の言及

【ハチク】より

モウソウチクマダケとともに用途が広く,三大竹とされている(イラスト)。呉竹(くれたけ)の異名もある。稈(かん)の最大直径10cm,高さ15mぐらい。…

※「呉竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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