毛馬内(読み)けまない

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛馬内」の意味・わかりやすい解説

毛馬内
けまない

秋田県北東部、鹿角市(かづのし)の一地区。旧毛馬内町は1955年(昭和30)錦木(にしきぎ)村と合併して十和田町(とわだまち)となり、1972年に他の町村と合併して市制施行、鹿角市が成立した。地名はアイヌ語で、ケマ(漁具)、ナイ(谷、川)の意であるという。近世は南部氏盛岡藩領で、南部氏の重臣桜庭氏(さくらばうじ)の小城下町であった。2と7のつく日に行われる朝市は歴史が古い。毛馬内の盆踊は国の重要無形民俗文化財。鹿角リンゴの主産地。

[宮崎禮次郎]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「毛馬内」の意味・わかりやすい解説

毛馬内
けまない

秋田県北東部,鹿角 (かづの) 市北部にある集落。かつては盛岡藩の代官所がおかれ,商業中心地でもあった。古風な小店造 (雁木造) の商家が並ぶ。

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世界大百科事典(旧版)内の毛馬内の言及

【鹿角[市]】より

…また野菜類の生産,乳用牛,肉用牛の飼育も多い。近世,花輪,毛馬内(けまない)には盛岡藩の代官所が置かれ,この地方の行政,経済の中心地であった。現在も花輪は市の中心をなし,市役所のほか県庁出先機関も多く,盆地南半部と岩手県二戸郡を商圏としており,また毛馬内は十和田地方の中心をなし,盆地北半部を商圏として商業が盛んである。…

※「毛馬内」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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