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民俗誌 みんぞくし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民俗誌
みんぞくし

村落社会や地域の民俗を包括的に調査し記述した報告書。日本の民俗学においては,1920年代後半に本格的な調査を開始して以来,日本各地の村落についての膨大な民俗誌を集積してきた。柳田国男は,民俗誌を資料として日本の民俗を比較分析し,日本人の民俗の変遷を明らかにしようとしたが,柳田によれば,日本は稲作農耕社会として均質であり,個々の民俗は分解可能であることを前提としたため,彼の目指す民俗誌は必ずしも民俗相互の関係を強調したものではなかった。これに対し,近年は単に包括的な記述にとどまらず,民俗相互の関係や,民俗と社会組織との関係などを重視した民俗誌の考え方が有力になってきている。民俗誌作成のためには,長期にわたる社会学的な民俗調査が必要である。

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