気紛(読み)きまぐれ

精選版 日本国語大辞典 「気紛」の意味・読み・例文・類語

き‐まぐれ【気紛】

〘名〙 (形動)
① その時その時の気分で、心が変わりやすいこと。心に落ち着きがなく移り気なこと。また、そのような性質行動。または、そのような人やそういう様子
洒落本通言総籬(1787)二「ほんにそふいったか、とんだきまぐれじゃあねへか」
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉後「たわいもない気まぐれなそのひと言がしみじみと身にしみて」
② (比喩的に) 自然現象や、動物の行動などがその時々で変わりやすく、予測ができないこと。
窮死(1907)〈国木田独歩〉「今時分驟雨(ゆふだち)なんて余程気まぐれだ」
※風前雨後(1954)〈中野好夫〉「歴史は必らずしも気紛(キマグ)れでない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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