気詰(読み)きづまり

精選版 日本国語大辞典 「気詰」の意味・読み・例文・類語

き‐づまり【気詰】

〘名〙 (形動) 気が詰まること。周囲相手に気がねをして、心がのびのびしないこと。窮屈に感じること。
太平記(14C後)三五「『〈略〉あら気詰(キツマリ)色代(しきだい)や』とて」
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉五「田舎者此方は却て気詰(キヅマ)りなやうな座敷に通され」

き‐づま・る【気詰】

〘自ラ五(四)〙 周囲や相手に気がねをして、心がのびのびしない。窮屈に感じる。息がつまる思いがする。
政談(1727頃)二「烏帽子は気詰りて一日も著られぬと」
※後裔の街(1946‐47)〈金達寿〉六「昌倫はちょっとその空気をつかみかねて、気づまっていると」

き‐づめ【気詰】

〘名〙 (形動) 気が詰まること。うっとうしい気分であること。心が晴れないさま。
浮世草子・関東名残の袂(1708)三「こなた衆はふだん気づめ斗しやるほどに」

き‐づ・む【気詰】

〘自マ四〙 (「いきづむ(息詰)」の変化した語か) 息がつまる思いがする。気持がのびのびしないで窮屈である。〔和訓栞(1777‐1862)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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