気象ロケット(読み)きしょうロケット(その他表記)meteorological rocket

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気象ロケット」の意味・わかりやすい解説

気象ロケット
きしょうロケット
meteorological rocket

気象観測のためのロケット。ロケット自体には測器はなく,MT-135P型のロケットに搭載したドロップゾンデ(→ラジオゾンデ)を最高高度で放出し,ゾンデが落下する途中の高さ 60km前後までの高層の気温,気圧,湿度などを測定する。また,ゾンデの位置を追跡することによって風向,風速もわかる。MT-135Pは長さ 3.330m,重さ 71kg。人や物に落下する危険を防ぐため,エンジン部にもパラシュートを取り付けて,ロケットの燃え殻が秒速 5~6m程度のゆっくりした速度で降下するようになっている。長期予報に重要な影響をもつ成層圏の様子を調べるのが目的であったが,気象衛星の発達により,2001年3月に 1119号目が打ち上げられたのを最後にその役割を終えた。同時に,1969年に岩手県三陸町に設置され,約 30年間にわたり気象ロケットを打ち上げてきた気象庁の気象ロケット観測所も閉鎖された。

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