気違い部落

デジタル大辞泉プラス 「気違い部落」の解説

気違い部落

1957年公開の日本映画。監督:渋谷実原作:きだみのる、脚色菊島隆三撮影:長岡博之、音楽黛敏郎出演:伊藤雄之助、淡島千景水野久美、藤木満寿夫、三井弘次、森繁久彌ほか。第8回ブルーリボン賞脚本賞、第12回毎日映画コンクール撮影賞、音楽賞、男優助演賞(三井弘次)ほか受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の気違い部落の言及

【渋谷実】より

…吉村公三郎とともに松竹大船の次代を背負うホープと目されたが,その才能が花ひらいたのは戦後になってから,とくにシナリオライターの斎藤良輔とコンビを組んで,戦後の日本社会の混乱を風刺した一連の〈乾いた喜劇〉(飯田心美評),《てんやわんや》(1950),《自由学校》(1951),《本日休診》(1952),《やっさもっさ》(1953)等々においてである。他方では下級官吏の汚職事件を主題に戦後社会の暗黒面をあばいた《現代人》(1952),〈転向〉のドラマを描いた時代劇《青銅の基督》(1955)などを経て,日本社会の縮図としての農村と農民のエゴイズムを描いた人間喜劇《気違い部落》(1957)でその一つの集約点に達したとみなされている。小津安二郎が死ぬ直前まで企画していた《大根と人参》を65年に〈小津安二郎追悼映画〉として撮ったのを最後に松竹を退社。…

※「気違い部落」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android