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氷河風 ひょうがふうglacier wind

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

氷河風
ひょうがふう
glacier wind

氷河を下降する冷気流。夏季,氷河に接した空気は氷河によって冷やされ周囲よりも低温になって,氷河の上を下流に向かって流れだす。氷河風は気温が高いほど,また天気がよいほど,周囲との気温差が大きくなってよく発達する。アルプスの氷河で調べた例では,氷河風は午前8~9時に始まり,日中最も強くなって午後8時頃やむ。氷河風の高さは 200~300m,風速は地表近くで 4~5m/sである。

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百科事典マイペディアの解説

氷河風【ひょうがふう】

氷河の上に発達する斜面下降風。特に夏の日中に発達する。氷河に接した部分の大気が,隣接した部分に比べ低温になるため起こる。氷河面からおよそ2mぐらいの高さで最も強い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

氷河風
ひょうがかぜ

氷河の氷の表面に沿って吹き下りてくる風。氷の表面に触れた部分の空気の密度が、斜面からすこし離れた同じ高さの空気の密度より大きくなるため、その重さによって斜面を吹き下りる一種の重力風gravity windである。氷河風は山谷(やまたに)風のように1日のうちで風向が反転することはないが、午後にもっとも強くなる。氷河風は風の息の荒い乱れた風である。[根本順吉]

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