永久歯先天欠如(読み)えいきゅうしせんてんけつじょ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「永久歯先天欠如」の意味・わかりやすい解説

永久歯先天欠如
えいきゅうしせんてんけつじょ

乳歯が生え変わり、小児期以降に生えてくる永久歯のいずれか1本あるいは数本が先天的に欠損すること。

 日本小児歯科学会の調査によると、日本の7歳以上の小児のおよそ10%に先天欠如がみられる。細胞が隆起してやがて歯の基(原基)となる歯胚(しはい)がつくられないために歯が生えてこない場合が多く、一部に遺伝的要因も指摘されているが、原因ははっきりわかってはいない。しかし一部の歯の欠損は全体の歯の構成にも影響し、周りの歯が傾くなどして歯並びや歯のかみ合わせ(咬合(こうごう))にも異常を生じる(不正咬合)。かみ合わせの悪さはあご発達にも影響し、また顔面を構成する筋肉のうち、ものをかむ咬筋など食物をそしゃくする筋肉群(そしゃく筋)のバランスも崩れて顔面の変形なども生じるケースがある。

[編集部]

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