永富保(読み)ながとみほ

日本歴史地名大系 「永富保」の解説

永富保
ながとみほ

近世の永留ながどめ村辺りに比定される石清水いわしみず八幡宮(現八幡市)領。永仁六年(一二九八)五月日付丹後国永富保雑掌地頭和与状写(石清水文書)に次のように記される。

<資料は省略されています>

これによれば永富保は国衙領から石清水八幡宮領となったのち一時没収されたらしく、正応三年(一二九〇)、安貞年間(一二二七―二九)に与えられた宣旨を根拠に八幡宮に返付されたことがわかる。またそれに伴い、地頭と八幡宮との間で軋轢があったようで、地頭は年貢五〇貫文を毎年一一月中に納めること、八幡宮はそれ以外の臨時課役を課さないことなどを取り決め和与している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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