求人詐欺(読み)きゅうじんさぎ

共同通信ニュース用語解説 「求人詐欺」の解説

求人詐欺

給料労働条件が実際とは異なり、好条件をうたって労働者を募集すること。厚生労働省によると、仕事をあっせんするハローワークでの求人実態と異なるとの苦情や相談は2015年度だけで1万件超あり、うち約3900件で実際に賃金職種など相違が確認された。厚労省職業安定法を改正し、虚偽の求人票を出した企業罰則する方針を固めるなど対策に乗り出している。

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知恵蔵mini 「求人詐欺」の解説

求人詐欺

企業の求人において虚偽の好条件を示し入社させようとするもの。ブラック求人とも言われる。かねてから見られた手法だが2013年くらいから急増したとされ、ハローワークや民間求人サイトなどにおいて、賃金関係・就業時間・職種や仕事の内容などで実際と違う条件を示し、騙して入社させる。厚生労働省によると、ハローワークや労働基準監督署などに寄せられた相談のうち、13年度の41%(3815件)、14年度の36%(4360件)の求人で、求人条件と事実との食い違いが確認されている。自社サイトなどで直接求人詐欺を行った企業には罰則を科すことができるが、ハローワークや大学などに虚偽の求人を出した企業を直接処罰する規定はない。

(2016-3-3)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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