求菩提山修験道遺跡(読み)くぼてさんしゆげんどういせき

日本歴史地名大系 「求菩提山修験道遺跡」の解説

求菩提山修験道遺跡
くぼてさんしゆげんどういせき

[現在地名]豊前市求菩提など

昭和五〇年(一九七五)から同五二年に国玉くにたま神社の上宮じようぐう中宮護摩場ごまば地区を中心に経塚を対象として調査が行われ、鋳銅製一〇本・陶製九本の経筒が発見された。うち五本に保延六年(一一四〇)・康治元年(一一四二)銘文がある。銅製経筒は求菩提型とよばれる小型品で、筒身は上下方向に切断された半筒形鋳銅板二枚を接合し、轆轤成形を加えて仕上げたものである。求菩提山の経筒はこのほか偶然発見されたもの、盗掘によるものなどを含めると銅製二二本・鉄製一本・陶製一四本にのぼる。平成元年(一九八九)北谷きただにで集落調査が行われ、礎石建物跡・掘立柱建物跡・石組などが確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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