汝自身を知れ(読み)なんじじしんをしれ(その他表記)gnōthi sauton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汝自身を知れ」の意味・わかりやすい解説

汝自身を知れ
なんじじしんをしれ
gnōthi sauton

デルフォイ神殿に刻まれていたといわれる有名な格言ディオゲネス・ラエルティオスはこれをギリシア七賢人の一人タレスに帰すが,同じ七賢人の一人スパルタのキロンの作とも他の賢者言葉ともいわれ定かではない。ソクラテスは,人間の知恵が神に比すれば取るに足らぬものであるとする立場から,何よりもまず自己無知を知る厳格な哲学的反省が肝要であるとして,この格言を自己の哲学的活動の出発点においた (『ソクラテスの弁明』『ファイドロス』) 。

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旺文社世界史事典 三訂版 「汝自身を知れ」の解説

汝自身を知れ
なんじじしんをしれ
Gnothi sauton.

ソクラテスの座右の言葉
デルフィのアポロンの神殿にきざまれている言葉。

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