江戸筆(読み)えどふで

事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸筆」の解説

江戸筆[文房具]
えどふで

関東地方、東京都の地域ブランド。
台東区・豊島区練馬区などで製作されている。江戸時代中期、商人台頭とともに寺子屋急増需要増大。筆職人の技術も進歩し、元禄期には現在主流となっている練りまぜ法が確立した。関東大震災、第2次世界大戦の惨禍により、筆職人の多くは東京を離れたが、東京に残った筆職人は高級筆の製造に活路を見出し、技術技法の継承を図っている。筆の穂先には山羊毛・馬毛・豚毛・たぬき毛・いたち毛・猫毛などが使われる。東京都伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「江戸筆」の解説

江戸筆

東京都台東区、豊島区などで生産される手づくりの筆。フノリで固めず、軸際まで墨をつけて使用する捌(さば)き筆。東京都により「東京の伝統工芸品」に指定されている。

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