日本歴史地名大系 「池上町」の解説 池上町いけかみちよう 栃木県:宇都宮市宇都宮城下池上町[現在地名]宇都宮市池上町・本町(ほんちよう)・泉町(いずみちよう)・伝馬町(でんまちよう)奥州街道筋の町人町で、東は杉原(すぎはら)町、西は伝馬町へ続く。西に高く東へなだらかに傾斜する。北は裏(うら)町、南は江野(えの)町。「和名抄」河内(かわち)郡池辺(いけのべ)郷は、現在の宇都宮中心部といわれ、池の上に散在する民家の所在する所が池辺郷の中心地で、のちに池上の地名となったという(宇都宮史)。近世初めに当町から裏町が分れたとされ、元和五年(一六一九)の本多正純による町割替えの時に「池上町分リテ、伝馬町・西石町此時出来」とある(宇都宮史)。松平忠弘時代の城下図(東大史料編纂所蔵)に池上町がみえる。宝永七年(一七一〇)の町分掃除丁場は一〇番組一一四間のうち九二間を受持ち、城内草刈人足は四三人を差出す(宇都宮史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by