日本歴史地名大系 「沓浦」の解説
沓浦
くつのうら
- 福井県:敦賀市
- 沓浦
右注進状は「沓浦田四丁二反百二十歩 敦賀郡内承元三年実検定」と記すが、慶長三年(一五九八)七月の沓浦御検地帳写(沓山本家文書)の「田畠屋敷合、五町五畝廿歩」と比べると、丈量単位の変更を勘案すれば耕地面積は約四〇〇年間にわずか一〇パーセントほどの増加をみたにとどまる。近世を通じて以後総検地はなく、地租改正後の明治一一年(一八七八)の田畑宅地は計一六町五反五畝一八歩である。慶長一一年頃の越前国絵図の村高七二・七三八石は同三年の検地の田畠居屋敷の分米合わせての額に等しく、塩田高四・六二石は含まれていない。正保郷帳(田方六七石余・畠方五石)、元禄・享保の各郷帳とともに不変で、天保郷帳では享保郷帳の外高分〇・三四二石を加えて七三・〇八石になっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報