沖秋目島(読み)おきあきめじま

日本歴史地名大系 「沖秋目島」の解説

沖秋目島
おきあきめじま

秋目湾の西方海上にある。かつては蒲葵樹が繁茂していたため蒲葵びろう島といわれた(三国名勝図会)。しかし明治初年の大火によって全滅し、現在は雑木林となっている。五万分一地図では「沖秋目島(枇榔島)」と記され、地元では今もビロウ島とよぶ。元禄国絵図に「沖秋目」と記される。「鹿児島県地誌」には蒲葵島とみえ、東西二町・南北一八町、周囲一里、海面よりの高さ一三〇間。「薩隅日地理纂考」にも蒲葵島とみえ、往古は秋目島とよんだとある。島の南側に八坂神社がある。諸記録には戸柱とばしら社・戸柱大明神社とみえ、航海安全の神として尊崇され、祭米などを支給されていたという(三国名勝図会)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む