沖縄の戦

山川 日本史小辞典 改訂新版 「沖縄の戦」の解説

沖縄の戦
おきなわのたたかい

太平洋戦争末期の1945年(昭和20)3月末から6月23日にかけて沖縄本島で行われた第32軍(司令官牛島満中将)とアメリカ第10軍の戦闘。44年7月7日にサイパン島が陥落すると,大本営は沖縄決戦で米軍の艦船・航空機を撃滅したうえで最終的な本土決戦に備えようとし,健児部隊・ひめゆり部隊も含めて約10万人の防衛隊を組織した。米軍の圧倒的な戦力で日本軍は首里防衛線から摩文仁(まぶに)第89高地の最終防御線まで追い詰められ,6月23日戦闘は終結した。日本軍が民間人を守らなかったこともあり,約50万人の島民のうち10万~15万人が犠牲になった。日本軍死者は約6万5000人。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android