河上本庄(読み)かわかみほんしよう

日本歴史地名大系 「河上本庄」の解説

河上本庄
かわかみほんしよう

古代の川上郷(和名抄)に成立した荘園で、現久美浜町のほぼ中央を北流する川上谷かわかみだに川の上・中流域に比定される。ただしのちに川上新庄も成立し、両荘の地域的関係は明確でない。

河上本庄は花園天皇により長福ちようふく(現京都市右京区)に寄進された。長福寺は仁安四年(一一六九)に創建された臨済宗尼寺で、花園天皇の手厚い保護を受けている。

暦応二年(一三三九)一二月二四日付室町将軍家御教書(長福寺文書)

<資料は省略されています>

とあり、幕府雑掌能有の訴えにより、丹後国前守護代上杉頼成の押妨を丹後守護今河頼定に停止させている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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