河内国衙跡(読み)かわちこくがあと

日本歴史地名大系 「河内国衙跡」の解説

河内国衙跡
かわちこくがあと

[現在地名]藤井寺市国府一―三丁目・惣社一―二丁目辺り

河内国はかつては和泉国をもその領域としたが、その分立後も一四郡を管し、「延喜式」でも大国に分類されている。国衙に関しては「和名抄」に「国府在志紀郡」とあるのみで、考古学的調査も部分的に行われている段階である。しかし旧志紀郡内の現藤井寺市域に国府こう惣社そうじや鎰田かぎた御門みかど船橋ふなはしなどの地名が残り、これらからすると、国府台地の北端部の市野山いちのやま古墳(允恭天皇陵に治定)の北東部に国衙があったことはほぼ確実で、河内国が大国であったことからすると、規模は八町四方と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android