竜田(読み)たつた

世界大百科事典 第2版の解説

たつた【竜田】

奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町,三郷町にわたる地域の名。三郷町立野の竜田大社,斑鳩町竜田の竜田神社が地域の核で,大和川が大和盆地から生駒山脈を横切って大阪平野に流出する大和側の入口に位置する。観光の中心で,歌枕の竜田川は北方の平群(へぐり)谷を発して南流し大和川に注ぐ。両岸にカエデが多い。古くは大和川本流を竜田川と称した例もあるが,謡曲《竜田》では今の竜田川である。【奥村 恒哉】

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大辞林 第三版の解説

たつた【竜田】

奈良県生駒郡斑鳩いかるが町の地名。

たつた【竜田】

能の一。三番目・四番目物。金春禅竹こんぱるぜんちく作。「古今集」にある竜田川の歌を主題とする。旅僧が竜田の明神へ参詣して、竜田姫が神楽かぐらを舞い昇天する奇特を見るという筋。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竜田
たつた

奈良県北西部、生駒(いこま)郡斑鳩(いかるが)町の一地区。旧竜田町。矢田丘陵南麓(なんろく)を占め、竜田川沿いは古くからもみじの名所として知られ、県立竜田公園がある。龍田神社は、法隆寺建立の際に鎮守として龍田大社(三郷(さんごう)町)から勧請(かんじょう)したといわれる。江戸時代初期には片桐(かたぎり)氏竜田藩の陣屋町であり、また大坂街道に沿う街村であった。[菊地一郎]

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世界大百科事典内の竜田の言及

【モミジ】より

…この時代には紅葉狩りや紅葉合せ等の遊びが盛んになされ,とくに京都の嵐山は紅葉の名所として,絵画や文学の素材とされた。また春の女神である東の佐保姫に対し,秋の女神の竜田姫は西にあり,大和の竜田は紅葉の名所とされ,多くの歌が作られた。民間では,秋の山の紅葉を見て作柄や天候を占う風があり,単にその美しさをめでるばかりではなかった。…

※「竜田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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