河岸揚げ(読み)カシアゲ

デジタル大辞泉 「河岸揚げ」の意味・読み・例文・類語

かし‐あげ【河岸揚げ】

船荷河岸へ揚げること。また、その仕事をする人。荷揚げ陸揚げ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「河岸揚げ」の意味・読み・例文・類語

かし‐あげ【河岸上・河岸揚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船荷などを河岸へあげること。また、その仕事をする人。水あげ。陸あげ。
    1. [初出の実例]「舟へずいのりかしあげの、もやいをときて」(出典:洒落本・辰巳婦言(1798)四つ明の部)
  3. 近世、江戸深川で、船頭が河岸に舟を着け、艪(ろ)だけ持って上がること。また、茶屋男衆で客を舟に出迎え、船頭に代って艪を揚げる者、河岸場役。かしば。かしばん。
    1. [初出の実例]「川岸(カシ)あげの若い者」(出典洒落本・風俗通(1800)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android