河野栄蔵(読み)カワノ エイゾウ

20世紀日本人名事典 「河野栄蔵」の解説

河野 栄蔵
カワノ エイゾウ

明治・大正期の実業家 青森県議。



生年
慶応3年2月20日(1867年)

没年
昭和2(1927)年1月10日

出生地
陸奥国川内(青森県下北郡川内町)

経歴
はじめ、郷里青森県川内村の戸長役場や登記所に勤務。のち、同県田名部の海産物商・山崎卯之助に認められ、その下で漁業従事。明治30年には山崎とともに下北半島東通村で行われていたマグロの大謀網漁に出資し、折からの豊漁巨利を得た。41年に独立し、山崎らとの合名会社である安野崎商店を設立して海産貿易の業務を担当。また、実業界・銀行界でも活躍し、陸奥汽船会社・下北貯蓄銀行・下北酒造会社・田名部軌道会社などで社長を務め、下北地方の産業・交通の発展に寄与した。44年には青森県議となり、大正13年には県会議長に選ばれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河野栄蔵」の解説

河野栄蔵 かわの-えいぞう

1867-1927 明治-大正時代の実業家,政治家
慶応3年2月20日生まれ。郷里青森県の下北で漁業をいとなみ,山崎卯之助(うのすけ)とともにマグロ大謀網漁で富をきずく。干しアワビの輸出や銀行の開設などをおこない,下北地域の経済発展につくした。明治44年県会議員,大正13年同議長。昭和2年1月10日死去。61歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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