日本歴史地名大系 「東通村」の解説 東通村ひがしどおりむら 青森県:下北郡東通村面積:二九三・七八平方キロ下北半島の東北端に位置し、東は太平洋、北は津軽海峡に面する。北端に尻屋(しりや)崎が突出し、津軽海峡を隔てて北西に北海道の恵山(えさん)岬を望む。西はむつ市・上北郡横浜(よこはま)町、南は物見(ものみ)崎を隔てて同郡六ヶ所(ろっかしょ)村と接する。六ヶ所村から東部海岸沿いに国道三三八号が走り、小田野沢(おだのさわ)・砂子又(すなごまた)・田屋(たや)の集落を経て、むつ市へ通じる。小田野沢からは県道尻労―小田野沢線が分岐して北上し、南を県道むつ―東通線、北部海岸沿いを主要地方道むつ―尻屋崎線が走る。北部に桑畑(くわはた)山(四〇〇メートル)・トヤ森(一六四メートル)などがあり、南部は下北丘陵となる。海岸部には海岸段丘が発達。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東通村」の意味・わかりやすい解説 東通〔村〕ひがしどおり 青森県北東部,下北半島北東端にある村。 1889年大利 (おおり) ,目名 (めな) ,蒲野沢 (がまのさわ) ,野牛 (のうし) ,岩屋,志利屋 (しりや) ,志利労 (しつかり) ,猿ヶ森,小田野沢,白糠 (しらぬか) ,砂子又 (すなごまた) ,田屋 (たや) の 12村が合体して成立。村域の中央部を下北丘陵が縦断し,30余の集落は,北の津軽海峡側と東の太平洋側に二分され,互いに交通上の連絡が悪く,村役場は西隣のむつ市田名部 (たなぶ) におかれていたが,村制施行 100年を記念し,1988年砂子又に庁舎を移転した。アワビ,コンブ,イカ漁が行われる。尻屋崎の近くで石灰石を産出する。太平洋側の海岸線からは国道 338号線が,津軽海峡側の海岸線からは県道がそれぞれ田名部まで通じている。面積 295.27km2。人口 5955(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by